原料のこだわり

イコアでは、地球環境や人、社会、地域に配慮した機能性をもつ「エシカル」精神のもと、健康・安全にも配慮した「サステナブルな」商品を提供しています。
以下はイコアの商品に対するポリシーと取り組みです。是非、ご一読下さいませ。

信頼あるサプライヤー

イコアは定期的に信頼ある資材をイギリスから仕入れています。

2000年、アロマセラピーの先進国であるイギリスから精油を直接仕入れるため、英国大使館から精油のサプライヤーを20社以上紹介いただいたことがきっかけです。

すべての精油の香りをひとつひとつ鼻で確かめ、もっともフレッシュで香り豊かな精油を扱うサプライヤーを選びました。

サプライヤーは、英国アロマセラピー精油取引協議会、アロマセラピー団体協議会にも永く会員として在籍し、イギリスのオーガニック団体である「ソイルアソシエーション(Soil Association)」の認証を受けています。

これまで培った知識と経験で最も香り高い精油を選んでいます
soilassociation_cosmos

SOIL ASSOCIATION:イギリスのオーガニック認証機関。1946年「健康な土壌が健康な植物を育み、それが健康な体を生んでいく」という基本理念をもとに英国土壌協会として設立されました。他の認証機関と比較して認証項目が細かく、審査が厳しい事でも有名な団体で、チャリティー活動なども積極的に行い、オーガニックの普及に向けて広く活動しています。

原料となる植物は、世界中に分布しています。

私達が取引しているサプライヤーは、世界中の生産者から直接原料を仕入れています。また、その世界中の生産者のもとを定期的に訪問し、強い信頼関係を築いています。

この取り組みは、農園で働く人々の適切な利益と、持続的で健全な雇用につながっています。

オーガニックへのこだわり

イコアが取り扱うベジタブルオイル・ハイドロゾル(フローラルウォーター/芳香蒸留水)は、90%がオーガニック。下記のオーガニック各種認証を取得したものを取り扱っています。

エコサート(eco cert)認証

1991年にフランスで設立された国際有機認定機関。世界80ヵ国以上で認証を行うなど、オーガニックの認定機関としては世界最大規模の団体です。

認証を受けるには、

  • 成分の95%以上が天然由来原料
  • 植物原料の95%以上がオーガニック原料
  • 化学原料は完成品の5%未満
  • 動物実験、動物由来成分を使用していない

などの厳しい基準を満たす必要があります。

コスモス(COSMOS)認証

上記のエコサート認証(フランス)をはじめ、これまでヨーロッパ各国がそれぞれの基準をを設けていましたが、2011年に欧州の5つの認証団体(※)が、合同でオーガニックに関する統一基準「COSMOS(Cosmetic Organic and Natural Standard)」を策定しました。 

「コスモス認証」の基準は、下記の7項目から成り立っています

  • 有機農業からの生産物の使用を促進し、生物多様性に配慮すること
  • 天然由来原料を使用し、環境に配慮すること
  • 汚染物質を出さず、人間の健康と地球を尊重する加工・製造を行うこと
  • グリーンケミストリー(環境に優しい化学)の概念に沿った商品開発を行うこと
  • 認可された防腐剤を除き、パラベン、フェノキシエタノール、香水および合成着色料など石油化学成分を使用しないこと
  • 遺伝子組み換え作物を使用していないこと
  • リサイクル可能なパッケージを使用すること

COSMOS認証に参加した5団体

  • フランス「COSMEBIO(コスメビオ)」「ECOCERT(エコサート)」
  • ドイツ「BDIH(ドイツ化粧品医薬品商工連盟)」
  • イギリス「Soil Association (英国土壌協会)」
  • イタリア「ICEA」

各団体でコスモス認証を取得すると「エコサート コスモス」「コスメビオ コスモス」のようにそれぞれのマークとCOSMOS表示をあわせた認証マークを使用できるようになります。

持続可能な植物資源

原料のすべてが持続可能な供給源から採取されたものでないと、真に環境に配慮した商品とは言えません。

私達が取引しているサプライヤーは、原料の生育方法や持続性にこだわり、特定の目的のために持続的に栽培されている植物、果実、種子、樹皮から精油を精製しています。

パームフリー

アブラヤシの実から採取されるパーム油は、化粧品の原料として広く使用されていますが、その一方で様々な影響が問題視されています。

  • 熱帯雨林への影響
    アブラヤシ農園の開発のために、多くの熱帯雨林が伐採されています
  • 生態系への影響
    オランウータンやアジアゾウなどの、もともと熱帯雨林に生息していた生物たちの住む場所が失われています
  • 労働問題
    アブラヤシ農園での過酷な労働環境や、児童への強制労働が問題になっています

環境への影響に配慮した持続可能なパーム油を求める世界的な声の高まりに応え、 2004年に「RSPO」(持続可能なパーム油のための円卓会議:Roundtable on Sustainable Palm Oil)という国際組織がつくられました。RSPOは持続可能なパーム油が標準となるように市場を変革するというビジョンを掲げ、持続可能なパーム油の生産、利用を促進しています。

私達は、原料のパーム油を、RSPO認証のものに切り替えています。

グリセリンなどのコスメ原料は、パームフリー原料であるココナッツ油、菜種油、大豆油由来のものを選択しています。

生分解性の高い原料

市販の化粧品には、ジメチコン・トリメチコンなどの「シリコーンオイル(合成ポリマー)」が含まれるものがあります。テスクチャーやモチを良くするために含まれますが、水や油に耐性をもつ成分のため、落とす際には界面活性剤を多く含む強力なクレンジング剤が必要になり、結果として肌のバリア機能を低下させるだけでなく、河川へ流すことで残留し、環境汚染につながります。

私達が取り扱うシロキクラゲ多糖体をはじめとした植物由来の天然ポリマーや、トウモロコシやサトウキビなど自然のものから生成された化粧品原料は、生分解性が高いため、堆積のリスクを最小限に抑えて自然に還元することができます。

サンゴを破壊する成分は使いません

2008年の調査で、日本では日焼け止めの成分として広く使われている「オキシベンゾン」「オクチノキサート(日本ではメトキシケイヒ酸エチルヘキシルと記載される)」などが、サンゴ礁の死滅につながるということが分かりました。

パラオやハワイでは、これらをはじめとする日焼け止めの紫外線吸収剤、メチルパラベン・ブチルパラベンなどの防腐剤を含んだ化粧品の使用が禁止されています。また、2021年からは新たにタイでもこれらの成分を含んだ化粧品の使用が禁止されるようになりました。

私達は、このようなサンゴ礁や自然に負荷を掛ける成分は使用しません。代わりに、紫外線吸収剤の代替品として、酸化亜鉛・酸化チタンといった紫外線散乱剤を使用しています。

酸化亜鉛・酸化チタンも、サンゴや海の生態系を壊すといわれているナノ化した成分ではなく、ノン・ナノ成分のみを取り扱っています。

 

サンゴ礁に有害な成分を含む日焼け止めの禁止について(在パラオ日本国大使館)

https://www.palau.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000265.html